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2012.03.27
勝手な農業ボランティア
今年ほど早春賦の歌詞がぴったりの年も珍しいかもしれない
ついつい口ずさんだが、今日あたりからは 本当の春の予感がしてきた
いつまでも冬だと思っていたが植物はしっかり春を感じているようで
11月に行った 梨畑の伐採作業 、暖かくならないうちにもう一度実行した。
11月は植物が冬眠に入る頃なので昔から植木の移植や伐採作業をするのは
知識としては知っていた が
現実にその作業をしてみてよくわかった
梨の木にしてみれば隣の木が伐採されても自分はどうなるとの予測がつかなく
当然ですが
新しい枝が伸びて花芽がついていた
今回3月を狙ったのは 2月が寒すぎたのもあるけれど
11月に畑の所有者のおばちゃんが
我が家に杏の木があることを言ったら
杏に梨の木を接ぎ木したら と薦めてくれたから
その話を聞いたときは びっくりしたが おばちゃんいわく 可能らしい
種類の違う梨の木の接ぎ木はありうるがまさかとは思ったが
好奇心満々でチャレンジした
接ぎ木の仕方を教えてもらったが枝の皮のすぐ下の部分を
別の枝の皮をえぐって密着するらしい
説明がうまくできませんが・・・
昨年 建築士会主催の 「いまさら聞けない木の話」 の講習を受けた時
講師の先生が 樹木は皮のすぐ下だけが生きていて
木の芯に当たる真ん中部分は死んでいる ということを思い出した
そういえば屋久杉など巨大樹木で木の中に 室 というか 洞 ができているのを
テレビなので見たとき、それでも生きているってすごいなーと感心していたが
その理由がわかって 納得したのだった
また梨の枝のどんな部分が適しているかも教えてもらった
花芽のついている枝ではなく 葉芽の枝でなければだめだよ とのこと
今回の伐採作業は 11月と違って 枝をつないでいた 鉄線が取り払ってあったので
作業がはかどった
私はチェーンソー部隊ではないので 今回はせっせと 薪 運び
薪がほしいと利害がはっきりしているが
畑の作業は楽しくて こういうのをひょっとしたら
農業ボランティア というのかなー と思いつつ
また機会があれば やってみたいと思った
あんなに働いた割には 月曜日も元気で出勤できました!!
2012.03.02
春はまだですか?
♪ 春は名のみの風の寒さや ~ ♪♪
3月になると、早春賦 の歌詞が自然に出てきます。
今年は寒さが厳しかっただけに
暖かさに 顔も思わずほころんできます。
こんな気持ちのいい書き出しの後、何を書くかでセンスが問われそう・・・
小雨の朝、久しぶりに徒歩通勤となった
通いなれた街の景色は感動もないが 中高校生のころの通学を思い出す
私は近所の公立中学には行かないで
たまたま合格した少し遠い中学高校一貫教育の学校に通った。
その学校は文武両道を目指しており、とてもユニークだった。
中学1年生の時は 自転車通学が許可されていたが
翌年、方針が変わり、さらに遠方に範囲が広がり
泣く泣く徒歩通学に・・・!
25分は確実にかかった。
朝はできるだけ最短距離にしたいので 港の近くの工場が並んでいる道路を選んでいた。
工場の面白くもなんともないコンクリートの高い塀の立ち並ぶ道を
延々何メートルも歩くのは とても気分が重くなる
この頃の経験は 私にとって 大きな 反面教師 になっている。
話は飛ぶが、神戸の大震災の後、仮設で暮らす人たちの経験を聞きに行ったとき
近くの工場がサポートしてくれて助かったという話を聞いた。
その工場は道路に直接塀を建てるのは周りの住民に与える負の影響が強いので
少しセットバックさせ 塀と道路の間に植栽 をしていた。
この時、自分の中高校生のころのいやな経験が思い出され
住民に配慮する工場だからこそ、地震の後の支援体制もあったのだと 感激した!
朝は遅刻しないように、速足で工場の横を通っていたが
帰りはその心配がないので友人たちと商店街経由の道を帰った
その頃はアーケードのある商店街が充実していて
あっちへふらふら こっちへふらふら・・と
人間味のある街を歩く楽しさを味わった
そんなことを思い出しながらの通勤、
住宅街は 工場の塀よりはましだけれど
ブロック塀や間知石、擁壁の繋がる場所は
やっぱりつまらない
配慮のある 外構デザインが少ないので 憂鬱な気分になり
早春賦 のそのあとの歌詞
「谷の鶯 歌は思えど 時にあらずと 声も立てず」
とはちょっと違うが 楽しい気分はまだ早いと思う気持ちは 同じかも。
2012.02.20
初歩的な構造について
最近は耐震性能が一般化し家を建てない方たちの間でも話題にもなっているようです。
私たちにしてみればあたりまえだけど
あまりにおろそかにしていた建築関連の人たちがいるのも事実
学生のころは
自分は将来もっと気楽にインテリアとか住まいのことをやっているかと思っていた
ましてや構造は・・・・
その当時 構造力学 は はっきり言って苦手 だった
同じ構造といっても 一般構造 という授業は楽しかった
担当の T先生 はかつて日本の超高層ビルの開拓者として名をはせたえらい方
定年退職をされ、少し身体が不自由になられたが若手の育成に前向きな方だった
お気楽な女子大生だからあまり難しいことを教えても
構造ぎらいになるのが関の山、と考えられていたか・・・
身近な話題をわかりやすく教えてくださった。
よく覚えているのは地震にあった時の対処法
便所 は広さの割に壁率が高い、つまりほとんど壁で囲われているので
「もし、用を足している最中に地震があったら、
あわてないでちゃんと用を足してから落ち着いて行動をしなさい」
一番安全な場所だからということらしい。
最近はやりの開放的な便所や 浴室や洗面所と一体になっている便所
ガラス張りの便所 などに抵抗があるのは
ひょっとしたらこの教訓がしみ込んでいるのかもしれない
おそろしや・・
超高層のことなどその時間で聞いた記憶はないが
普通の住宅の平面計画についてはよく話されていた
日本の家は南側に大きな開口を取り、北側は壁が多いという特性があるが
これはもっともバランスの悪い計画なので 気を付けるように!
まあ、当たり前すぎて その当時は ふう~ん とあまり真剣ではなかったが
確かに、そういう住宅は長い間に変形していることが今ならよくわかる
また、雨戸などの戸板のことにも触れて、
そういう、南側が開放的な家は かつては雨戸が立ててあった
これは効果的で地震のあと雨戸を取ったら 崩れた家がある とのこと
戸板は面材としての性能があり、柱と梁の開放的な構造の補強になっている
最近地震が多いが
私が一番不安に感じるのは
お風呂に入っているとき
裸の状態でどうやって逃げようかと
ますます カラスの行水 が進行してしまいそう!
2012.02.14
話も興味もエンドレス
営業マンから一通り商品紹介を聞いた後
何気ない世間話になることは たまにある
その時のこちらの心理状態とか 暇さ加減で左右されるが・・・
ひと と ひと との出会いは おもしろい
やけに話が弾む人もいれば、生真面目に仕事の話だけで余計なことを言わないひと、
こちらがおばさん根性でついつい身の上話を聞いてみたくなる人
こういう場合、相手もかなり迷惑だろうなとも思う
不思議なのは 何がそうさせるか ・・・ということ 解けないなぞである
つい最近も 定年後の再就職のようなおじさん営業マンと
地盤の話になった
「最近は家に関する話題で耐震性や、省エネに関することが多いですが、いかがですか」
「そのとおりですね、でも 私から見たら いままで地盤に対する関心が少なすぎたので
ちょうどいいかもしれませんね」
「僕の家は □□ にあるので 近所の人たちと大丈夫かなと話すんですよ」
と おじさんおばさん話は 長い!
そんなことから 地名の話になり、古地図に関心がある話になり ETC・・・
「僕が単身赴任で ▽▽にいたころ 地元の人は誰も買わない土地を
遠くに通勤する人ばかりが買っていてね・・・」
「そうそう、よくある話ですね、建売住宅は要注意。 大量に区画整理した場所も・・・」
地名の変更というのも曲者で 印象の悪い名前を 変えたり
細かな町割りを ざっくり なんとか 1丁目、2丁目・・・とするのも意味不明になる
地名に関心を持ち始めると とどまるところを知らないというのも曲者
名古屋出身でないので名古屋の地名は結構新鮮、
そのなかでなんだろうと思っていた地名に
「呼続」がある
以前、名古屋の建築マップを作る作業に関わっていたときそのことを聞いたら
ある人が教えてくれた
「呼続とはここから次へと呼び継いだ ということらしくかつて入江があり渡し船があった」 と
そういわれてみると、「古渡」「鳴海」など あれやこれやと 興味がつかない エンドレス
そんな中一つ発見もあった
「高津波町」に住む友人に 「その地名 今回、どきっ としたよ」 と聞いたら
「高い津波が来る」のではなくて 「高い津波が来ても大丈夫だよ」という意味らしい
ひょっとしたら 昔の人の知恵なのかと ほっと胸をなでおろした。
2012.01.26
映画のキッチンが気になります
かもめ食堂 は大好きな映画の一つ
もう何回も見たが 先日のテレビ放映をまた見てしまった
何にそんなに惹かれるのか?
原作の群ようこワールドか 出演者か 設定のヘルシンキの町か・・・
ストーリーは群ようこ独特の ありえないと思われる設定
これは本を読んでその設定に少し納得したが
でもまだありえるとは思えない
言い換えれば 大人のメルヘン なのかもしれない
先々に残る小説とか映画は
現実的なことを取り上げていても
その時代や人物の設定に汎用性があり
違う時代や場所に置き換えても成立するということは
最近古い映画を見ていて分かってきた
別の理由に北欧の 素敵なインテリア ということも上げられる・・・
主人公の住むアパートのシンプルなインテリア
舞台のかもめ食堂の内外
夫に逃げられた女性の住む家
建築家アルヴァー アアルト設計の有名なアカデミア書店、カフェ
マリメッコの店内 などなど
どれもフィンランドのいいところが充分に出ているインテリアだ
今回注目したのは
かもめ食堂の キッチン と主人公の 丁寧な調理ぶり
コーヒーを丁寧に入れる様子や
野菜を刻むシーン、 揚げ物をする場面や、シナモンロールの盛り付け
まあ、ここのところがこの映画の醍醐味だが
私が一番感激したのは
ガスコンロ これはどこのものなの?
今の日本では規制がひどくて こんな素敵なコンロは ご法度
揚げ物をするのにフードはなくていいのかな とか
最後のあたりで店が繁盛している頃
本当ならもっとキッチンはてんやわんやになるし
臭いも気になるはずなのに・・・
そこのところが 映画だから 仕方ないかと思いつつも 気になる
家庭でもオープンキッチンがはやっているから そんなものかしら?